するとら

ロシュフォールの恋人たちのするとらのネタバレレビュー・内容・結末

ロシュフォールの恋人たち(1966年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

運命の相手に出逢うまでのロマンスミュージカル映画
手足の長い美男美女が美しい音楽に乗って華麗にステップを踏む 眼福なシーン満載の映像美
冒頭のシーンはララランドにもオマージュされてるシーンだそうで 映画界において様々な影響を与えた映画なんですね

ストーリーは美しい双子とその母親の3人が運命の相手と出会うまでを描いたストーリー
出逢って恋を育む過程は描かれないので相手の嫌なところもろくに分からない段階 恋愛において一番楽しく輝いてる時間ですよね

個人的には双子の姉の運命の相手であるジーンケリーの演技がとても素晴らしく 再会しダンスを踊るシーンではまるで美しい花でも嗅いでいるかのような恍惚の表情を浮かべ 作中での彼の一目惚れに説得力を与えてたと思います

そしてなによりも注目していたのはやっぱり双子の妹の恋
兵隊が運命の相手を探しその理想の肖像画の特徴にぴったり合致する双子の妹
姉や母とは顔を合わせるのに肝心の本人とはちょっとした時間のずれで全く巡り会えない…あんなに近くにいるのにそこがまたもどかしい
視聴してた人のほとんどは早くこの二人が出逢って一瞬で恋に落ちていくその瞬間を心待ちにしていただろう…
しかしこの映画ではそんな待望のシーンは映さず同じ車に乗り込むところで映画は終わる
 これから始まるであろう二人の恋物語を視聴者の想像に委ねたなんとも粋なラストシーン
運命の人は案外近くにいるかもしれないですね
フランス映画らしいお洒落な映画でした 
するとら

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