FREDDY

ぼくらの七日間戦争のFREDDYのネタバレレビュー・内容・結末

ぼくらの七日間戦争(1988年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

宗田理による同名ベストセラー小説を菅原比呂志監督が映画化した青春ドラマである本作は、管理教育による理不尽な校則と横暴な教師に自由を奪われ居心地の悪い学校生活を送っていたとある日に"反乱"を起こした、親に黙って家出をし、食料や生活用品を持ち寄り町はずれの廃工場に集結した青葉中学校1年A組の男子生徒・菊地英治をはじめとした8名の生徒たちが、廃工場に立てこもり自由を満喫していたところ、通報を受け居場所を知った教師や母親らが押し寄せてきたことで完全武装し退却させるも大人たちが強行突破を仕掛けてきたことで、様子を見に来たクラスの学級委員・中山ひとみら3名の女子生徒を加えた総勢11名で"自由"を勝ち取るべく大人たちとの戦いに奮闘していく様が描かれた作品となっているのだが、本作はこれで3度目の視聴となるがやはり何度観ても面白いと思わされる一作となっていて、今作が女優デビュー作となる宮沢りえは今観ても魅力的でひと際輝いて見えますし、各々が演じた登場人物らのキャラクター性や織り成される友情は申し分はない。内容に関しても原作との相違点やツッコミどころは気になるものの、自由を勝ち取るべく大人たちと戦いを繰り広げていく菊地英治らが抱える思春期ならではの悩みや葛藤に懐かしさを覚えるとともに彼らの行動力には驚かされますし、TM NETWORKの音楽がまた胸を熱くする。88年製作の作品ながら今観ても十分に楽しめましたね。管理教育というものにも目を向けさせられるかと。
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