当時、国民的アイドルとして日本中を席巻していた宮沢りえの劇場映画デビュー作。
思い出補正が修正される不安を感じながら約30年ぶりの鑑賞となったが、いやはやこの映画はやはり名作の部類。
現在も理不尽な校則や教師の態度などが問題となる教育現場だが、それに立ち向かう等身大の子供たちの友情や軋轢などをエンターテイメントとして見事に描ききっている。
ビーバップの様に力でのヒエラルギーを獲得出来ない子供たちが、キラキラとした表情で大人に立ち向かう姿が印象深い。
敵対する教師に佐野史朗、大地康夫、倉田保昭などの曲者俳優をこれでもか!と並べている所も面白い。
この映画のクライマックスの「戦争」はどこかリアリティに欠けるし、ラストシーンもアレだけど、そこに突っ込むのは野暮でしょ。
小室哲哉の主題歌も名曲。現代の中高生の人たちが見ても何かを感じ取とれる名作。