父親と息子が重なっていく演出、いろんな形でたびたび出てきたけど、どれもすばらしくて、その全てから、謎を遺していなくなった父親への思慕と、いなくなったことへの虚しさを感じる。
なぜ裏切った…自分の父親を理解できない遣る瀬無さは残る。悲しみもある。だけど、ファシズムに対する憎しみだけは真実だよ。
舞台装置の中で映画が進んでいくようなおもしろいカメラワーク。70年代イタリアのまぶしい自然と建造物の混ざり合いが本当に美しい。
これ、明け方4時くらい、空が白んできたときの青なのか。それとも深夜の青なのか。
電車も新聞も来ない町。