今作は筑豊鉄道の開通へ向けて東奔西走するという物語で、過去3作とは少し毛色を変えています。また江戸末期の様相を残していた明治の風景が、少しずつ大正・昭和という近代に向かって進み出すという時代の変換期にも差し掛かっており、全作通じて和装一本のお竜が、今作のみ、作業場のハッピの下にブラウスを着ていたりします。
日本の経済が海路から陸路に移り変わる、そんな歴史的1ページをお竜の視点で描いた異色作として楽しめる作品です。
今回はコメディリリーフの若山富三郎が登場しませんが、おタカさんこと清川虹子さんが、しゃきしゃきした関西弁で活躍し、楽しませてくれます。