ATSUSHI

デビルズリジェクト〜マーダーライドショー2〜のATSUSHIのレビュー・感想・評価

3.0
悪魔の所業〈デビルズ・リジェクト〉VS. 復讐の亡霊〈ワイデル〉、
どちらが勝っても明日は無い!


『マーダー・ライド・ショー』から続くファイヤーフライ・ファミリーシリーズ第二弾でこちらはまったくの初見。
ロブゾンビが愛してやまないJames GangとかTerry Reidといった70年代ロックを乗せつつ、ホラーなのにまさかのニューシネマテイストに変換させる大胆さ。限りなくシリーズで最も暗く、重厚感のある完成度だった。

ロブゾンビ作品といえば夫人でありミューズであるシェリ・ムーン様の可愛さに、ミュージシャンならではの選曲のセンスとか、合間に下ネタを挟みまくるユーモラスさ(トゥティ・フ*ッキン・フルーティは全映画ファン必見の名シーン)が魅力だと思うのだけど、
自分は相変わらず胸糞は苦手なので中盤のファニーゲームパートは見返すたんびに無ければいいのにと毎回願う←嫌なら何度も観るな
演じてるビル・モーズリー氏ですら気が滅入ると漏らすほどだったらしいけど、一言あるだけでもホッとする。

ママ役は本作では『ポリスアカデミー』シリーズのレスリー・イースターブルックさんにバトンタッチ。演技の質こそ違えど、子を失った母として、人を弄び慣れた元娼婦としての激情ぶりは拍手を送りたい。

脚本の都合上Dr.サタンの出番はカットされ(未公開シーンあり)、タイニーの不自然なぐらいの出番の短さは気になる…と思ったらマシュー・マクグローリー氏は製作と同じ年に亡くなったのか。何かとこのシリーズも不幸が多いな。