尿道流れ者

デビルズリジェクト〜マーダーライドショー2〜の尿道流れ者のレビュー・感想・評価

4.0
前作とはうってかわって、キチガイ一家が歯止めのきかないキチガイに追いつめられることで謎の感動を呼ぶ2作目。増えていくキチガイ。
冒頭の銃撃シーンからすでにホラー映画のそれじゃなく、とてもかっこ良く、キチガイ一家の人間味もあらわになっていて非常に見応えがある。今回は何かが違うと期待が高まる。
また今回は一つのグループに対する暴行を執拗に描くなど恐怖の部分も前作以上に見応えがあり、めくるめく展開だが一つ一つがとても面白い。
後半はキチガイ保安官によるキチガイ一家への復讐がはじまるのだが、これが怖い。シャイニングのジャックニコルソン的な危なさで家族を追いつめ、拷問する。

そんな保安官から逃れた一家はいよいよ感動のラストへ。アメリカらしい音楽に乗せて、アメリカらしい長く広い道を走る一家の車。兄は家族の走馬灯を見ながら運転していると、目の前には無数の警官達。後ろで寝ている父と妹を起こし、最後の銃撃戦がはじまる。悪には悪のあり方があり、それを貫く一家。これはこれで、一つの家族のあり方だったんだとなぜか感動させられるとても良いシーン。エンドロールも素晴らしい。警察と対峙しなければ、一家の車が進むはずだった道なのかと思うと泣ける。