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点子ちゃんとアントンのKHのネタバレレビュー・内容・結末

点子ちゃんとアントン(2000年製作の映画)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

世界中で愛されている「ふたりのロッテ」の映画化

裕福な家で明るく元気に育ったルイーゼあだ名は点子ちゃん、両親は忙しくて父親は医者で帰りが遅く、母親は貧困地帯にボランティアに行くため出張が多く家にいること自体が少ない。だけど家政婦のベルタや家庭教師のロランス、そして親友のアントンと一緒に過ごし毎日明るく振舞っているが本心はちょっぴりさみしい。アントンの家は母子家庭でお母さんは気管支炎にかかって家で最近寝ていることが多い、お母さんを本気で愛しているからいけないとわかりつつもアイス屋でバイトしてお金を稼いで薬を買って海に行こうと計画している。

純粋無垢な子供の自分の大好きな人たちを助けたいっていう気持ちだけで行動する姿に心があったかくなりました。点子ちゃんの両親は仕事人間で少し子供のことを考えていない場面も多いのだけど、ベルタとロランス、アントンが支えてくれてある事件をきっかけに反省しみんなが幸せに着実に進んでいくエンドは秀逸だと思います。アントンのことを思い点子ちゃんもお金があればアントンのお母さんの薬が買えるということを知り、お父さんにお金をお金をほしいというけどやんわり諭され、ならばと深夜に家を抜け出し地下街で歌を歌っておひねりをもらい稼いだりする。
ここで少し捻くれた自分は貧しいアントンとか自分の子供のことをほったらかして貧困地帯にボランティアに行くのは自己満足でしかないな。とか考えて、それも暗に教えているのかなとか妄想していました。

今作は老若男女どの世代が見ても心に何かあったかい何かが残るお勧めの映画です。見る年齢によっても感じるものも違うと思うので親子で一緒に見るのとかもいいかと思います。
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