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セーラー服と機関銃のbのレビュー・感想・評価

セーラー服と機関銃(1981年製作の映画)
4.3
アイドル映画の金字塔にして頂点。
ある種サスペリア的なブッ飛んだ異界表現にやられた(なんなんだあの戦隊モノの悪の秘密基地のような空間は!)。それにしても映画に大きな嘘は一つまでって言われてるけど、最初に女子高生がヤクザの組長になるという大きな嘘をついておきながら、ああいう展開になっても拒否反応が出ないのは大林作品的な異化効果のおかげなのかなぁ。
アイドル映画的なツボを押さえた際どい演出も監督の変態性が滲み出ていて良きかな。
思春期の一時、図らずも踏み込んだ暴力やSEXのある「アブナイ世界」。次第にその世界の魅力に「カ・イ・カ・ン」を感じる様になるという流れだと思うのだけど、「わたくし愚かな女になりそうです」というラストのモノローグからして、その世界に耽溺していく事を予想させる。つまりそれは少女から大人の女性へと成長したいう事なのでしょうかね。
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