明石です

天国の日々の明石ですのレビュー・感想・評価

天国の日々(1978年製作の映画)
3.0
余命宣告された金持ちに恋人を嫁がせ、その使用人になって遺産を狙おうとする男の話。アカデミー撮影賞を受賞したテレンス・マリック監督の映画ということで楽しみにしてましたが、私には合いませんでした。

とにかく映像美で魅せる映画らしく、物語的にはほとんど何も起こらない。凹凸のないストーリーとでも言うのでしょうか。水彩画のように美しい背景をバックに淡々と物語が進んでいく。正直、退屈でした。絵を見たいなら美術館に行きます、というのが素直な感想。やっぱり映画にはストーリーが欲しいです。。あるいは私が勝手に脚本の質に期待し過ぎただかかも。それか純粋なラブストーリーを退屈に感じちゃう性格なだけだけかも。とりあえず自分には合わなかった。

作風としてはナレーション方式で、子供の視点から物語が語られるのだけど、そのナレーション自体も頻度が低く、また全体通して台詞も少なめ。とにかく映像の美しさと役者の演技力で最後まで持っていく感じ。まあすごく簡単に言うと、『2001年宇宙の旅』をつまらないと感じた人はこの映画を見ても退屈しちゃうと思う。まさに私がそのタイプでした。ストーリーのないところに感動はない!とか思ってしまうタイプ。

映像が綺麗だという、マスプロダクトのように月並みな言葉以外、特にポジティブな感想はなし。主演2人が美男美女ならもうひとつ感想も違ったかもですが、私的にはヒロインのお顔があまり好きになれず。あとリチャード・ギアは二枚目ということになってるけど、それがよくわからない。お年を召して頭に白髪が混じってからのギア様は渋くて格好いいと思うけど。評価が高くコアなファンも多そうな映画だから、こんな酷評しちゃうと畑焼かれそう。それか天罰でも当たって、イナゴの大群に襲われちゃうかな。
明石です

明石です