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天国の日々のmasahitotenmaのレビュー・感想・評価

天国の日々(1978年製作の映画)
3.8
20世紀初頭のテキサスの農場を舞台に、麦の収穫のために雇われた若い男女と農場主の間で繰り広げられる愛と葛藤の物語。
監督はテレンス・マリック。
カンヌ国際映画祭監督賞受賞。
原題:Days of Heaven(1978、1時間34分)

第一次世界大戦が始まった頃。
シカゴの鉄工場で働いていたビル(リチャード・ギア)はトラブルを起こし、妹リンダ(リンダ・マンズ)や恋人アビー(ブルック・アダムス)とともにテキサスに流れ、季節労働者になる。
ビルは、「そのほうが世の中を渡りやすい」ので、アビーとも兄妹であると偽っていた。
麦刈りのために彼らを雇った地主チュック(サム・シェパード)はアビーに関心を抱く。
チュックが余命いくばくもないと知ったビルは、金と土地のある地主のプロポーズを受けるようアビーを説得し、2人は結婚する…。

物語はリンダのナレーションで進行していく。

~他の登場人物~
・農場の監督サム(ロバート・J・ウィルク)
・リンダの友達(ジャッキー・シュルティス)
・会計士(ボブ・ウィルソン)

「バカだった。今頃失ったものに気づいた。無理強いしたのは俺だ」

特筆すべきは、ネストール・アルメンドロスによる四季折々の美しい自然映像。
(「マジック・アワー」に撮影された夕暮れのシーンやイナゴイナゴの大群が農作物を襲うシーンなど)
その撮影の力でシリアスな物語を美しい映像詩に昇華させている。
エンニオ・モリコーネの音楽も寄与。
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