BS放送録画鑑賞。
ロバート・ワイズ監督の初期作品(1951年米公開)。
テーマが深い静かなSF作品。
朝鮮戦争真っ只中で東西陣営が対立していた世界情勢を反映する作品となっている。
宇宙人が地球の戦争が宇宙の環境に悪影響することを危惧し、地球の指導者に警告しようとする。
宇宙からロボットのゴートを伴ってやってきたクラトゥ(マイケル・レニー)。突然の出来事に右往左往し各国指導者もまとまらない地球人たち。警戒する兵はいきなりクラトゥを銃撃し傷つける、、、。
圧倒的知性を前に武器を全面に出す人間はまさに野蛮人のようだ。それでも冷静に地球人にアプローチしようとするクラトゥ。それに真っ当な反応をするのは偏見がない子供だったりする。
宇宙人に見捨てられるかそうでないか、今を生きる人間の理性と知性が試される。
後に『ハッド』でアカデミー賞主演女優賞を獲得するパトリシア・ニールがクラトゥに理解を示すヘレンをしっとり演じている。