ロバート•ワイズ監督の1950年代を代表するSF映画。
核を持った人類に警告しにきた宇宙人:クラトゥは人間を知るために一般家庭に潜入する。その設定及び子どもに対する視線がウルトラセブンのモロボシ•ダンっぽい。彼の主張や言葉が正論であることは明白なのに、一同に介して話を聞くことすら出来ない人間の虚しさ。そして、恐怖心が直ぐに理性を凌駕して暴力に走ってしまう人間の幼稚さを物語っている。
「あなたも怖いですか？」というセリフが嫌に繰り返される。恐怖心こそが人間同士の争いの本質であると射抜く良いセリフだと感じた。
