短評
キアヌ・リーブス主演『地球が静止する日』のリメイク元となるSFサスペンス。
『E.T.』や『未知との遭遇』と同じく、好戦的ではなく人類に友好的なエイリアンが登場し、冷戦や核兵器を所持する人類が滅亡しないよう、平和的解決を望む。
リメイク版は環境保護をテーマにしたにも関わらず、クラトゥの行動原理や展開が意味不明なものになっていたが、本作はそもそもテーマが異なり、現実に降り立つリアルな宇宙人の姿を通して現代社会の脅威に果敢に斬り込んでいく。当時の特撮を駆使した味のある映像でカルト的人気を誇るのも頷ける。
