雨宮はな

ターミネーター2の雨宮はなのレビュー・感想・評価

ターミネーター2(1991年製作の映画)
3.0
2作目のほうが良作って珍しいなと思うんです。
ターミネーター(追跡者)がターミネートしない、タイトル崩壊をしているものの、男同士の友情と人間とロボットに芽生える親子愛が素晴らしい作品。
※今回もヒロインがよろしくないうえ、悪化してます。

前作で少なくともいわゆる「不定の狂気」に陥った、もしくはすでにSAN値がゼロで発狂済みのヒロインに終始イライラさせられる。最初から最後まで子供への愛情は感じられず、あくまで「人類存続のためのツール」という扱いに胸が苦しくなる。
ジョンが子供の本能として母親をどうしても求めてしまうのもしんどくなる原因のひとつ。虐待を眺め続けなければいけないので、ジョンがグレてしまっていてクソガキ描写で始まるのは良い緩衝材だと後から思えた(ただの犯罪者だけど)。ターミネーターが命令だけでなく自分の意志でジョンに接するようになるのがまさしく父親としての愛情の芽生え方と育み方で興味深かった。
雨宮はな

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