キャメロンのメガヒットメイカーとしてのキャリアを決定付けた、大メジャー作。
改めて連チャンで観ると、相当前作ありきというか、ある種のセルフパロディ的な作風で、「未来から殺し屋とそれを阻止する者がやって来て、そこから逃げまくった末
、倒す」という基本構造は勿論「悪者やと思てたシュワが実はいいもん」というプチサプライズも、意図的に前半のくだりをまんま踏襲することで効果をあげている。
ただこの手って一回っきゃ使えない訳で、決めゼリフの天ドンをはじめ、オリジナルの持つ財産をここで既に使い切ってる感は、やっぱあるかなぁ。
相変わらず、ちょいややこしい設定やここまでのあらすじみたいなのは、ジョン・コナー少年からの質問に答えるという、シンプルロジックで全部セリフで簡潔に説明。
このへんの明快さもメガヒットに欠かせない要素でしょう。
前作からの向上点は、何と言ってもド派手なライドアクション!
カーチェイスやら爆破やらの映える画面演出は、CGでは出せないど迫力を未だ保っていて、色褪せておりません。
でもガンズの「You Could Be Mine」って、もっとカッコいい感じで鳴ってた気がしてたけど、意外とブツ切りでぞんざいな扱いされてんのね。連れの少年がガンズと因縁浅からぬL.A.GUNSのTシャツ着用なのは、ちょっとツボでしたが。
最後にまた余談。最初にシュワにぶっ飛ばされる長髪タトゥー男は、当時LITTLE CEASERというマイナーHRバンドにいたロン・ヤング。
後にエイドリアン・ヴァンデンバーグと組んで、MANIC EDENというユニットをやるも、いずれも長続きせず。結構好きなヴォーカルだったけど、今、何やってんのかなあ?