いしはらしんすけ

ターミネーター2のいしはらしんすけのレビュー・感想・評価

ターミネーター2(1991年製作の映画)
3.8
キャメロンのメガヒットメイカーとしてのキャリアを決定付けた、大メジャー作。

改めて連チャンで観ると、相当前作ありきというか、ある種のセルフパロディ的な作風で、「未来から殺し屋とそれを阻止する者がやって来て、そこから逃げまくった末
、倒す」という基本構造は勿論「悪者やと思てたシュワが実はいいもん」というプチサプライズも、意図的に前半のくだりをまんま踏襲することで効果をあげている。

ただこの手って一回っきゃ使えない訳で、決めゼリフの天ドンをはじめ、オリジナルの持つ財産をここで既に使い切ってる感は、やっぱあるかなぁ。

相変わらず、ちょいややこしい設定やここまでのあらすじみたいなのは、ジョン・コナー少年からの質問に答えるという、シンプルロジックで全部セリフで簡潔に説明。
このへんの明快さもメガヒットに欠かせない要素でしょう。

前作からの向上点は、何と言ってもド派手なライドアクション!

カーチェイスやら爆破やらの映える画面演出は、CGでは出せないど迫力を未だ保っていて、色褪せておりません。

でもガンズの「You Could Be Mine」って、もっとカッコいい感じで鳴ってた気がしてたけど、意外とブツ切りでぞんざいな扱いされてんのね。連れの少年がガンズと因縁浅からぬL.A.GUNSのTシャツ着用なのは、ちょっとツボでしたが。

最後にまた余談。最初にシュワにぶっ飛ばされる長髪タトゥー男は、当時LITTLE CEASERというマイナーHRバンドにいたロン・ヤング。

後にエイドリアン・ヴァンデンバーグと組んで、MANIC EDENというユニットをやるも、いずれも長続きせず。結構好きなヴォーカルだったけど、今、何やってんのかなあ?