今年のアカデミー賞で作品賞と脚本賞でノミネートされた、A24製作の恋愛映画。
正直ジャンル的にオスカー絡んでなかったら観てないかもなー案件で、実際「やっぱオレ、こういうの向いてないよねー」てのが極私的な感想だったりはします。
と言いつつ何気にわかりみ深い案件でもあって、なんか虚構でも現実でも既視感ある話とか思いながら、妙にリアルというか生々しい感じが要所要所で胸をざわつかせてくるという。
そこらへんは脚本も手がけるセリーヌ・ソン監督の実体験に基づいていると聞けばさもありなんで、若干主人公甘やかし系なのもそこに起因するのかな?
こちとらどうしても男性目線で見てしまうのでヘソンとアーサー、どっちの立場でもヒロインに対して「なんやねん!」と思うこと山の如し。
特に3人で会うくだりなんてたまったもんじゃないよなぁ。最終日で何、スリット入ってんだよ!...ってなんだかんだ楽しみましたが、そんな見方は邪道な気が非常にします。笑
それはともかく全体的にざっくりリチャード・リンクレイターの「ビフォア」シリーズを連想しました。なんならあれのヒロインの名前、セリーヌだし。
最後に完全な駄話すると、ヒロインのノラを演じるグレタ・リーがちょっと広末涼子っぽい見た目なのが、ラスト近くで日本の観客には「これはもしや行っちゃう?」的緊張感を割増してるのがなんか得した気分とか思ったりしました。笑