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無法松の一生のcometのレビュー・感想・評価

無法松の一生(1965年製作の映画)
3.8
主演 勝新太郎、監督 三隅研次の1965年版が
アマゾン・プライム・ビデオのKADOKAWAチャンネルに入っていた。画質は悪くないが音声の状態がひどい。もう少しどうにかならなかったのだろうか…

1943年版、1958年版と同じ伊丹万作の脚本が再使用されている。

勝新太郎が とてもよかった。有馬稲子も大変美しい。

この1965年版には、1943年版にも1958年版にもあった有名なモンタージュがない。1943年版では祇園太鼓のシーンにモンタージュが重なり、そのあとは雪が積もっているカット、続いて松五郎の死が語られる。1958年版のモンタージュは松五郎が亡くなるシーンで使われ、走馬灯であることがはっきり分かる。

今回のバージョンは祇園太鼓の迫力が特に素晴らしかった。

松五郎の死はモンタージュがない分 雪が強調されている。ちょっと単調で長い。そもそも私は死が直接的に描かれない1943年版が一番好きだ。

結城重蔵役が東野英治郎に見えないので、これは私が水戸黄門しか知らないからだろうか、などと考えていたが、どうやらFilmarksの間違いらしい(他の映画関連サイトも同様)。
正しくは宮口精二。
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