なやら

ジェイコブス・ラダーのなやらのレビュー・感想・評価

ジェイコブス・ラダー(1990年製作の映画)
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超面白い。語りの仕掛けのスゴみ。こっちが映画を繰り返し観るうち知らず知らずに内面化してた読みの約束事みたいなのを逆手に取ってドンデン返しをキメてくる。もうコレを観る前の自分には戻れないって感じ。
あと超怖い。こっちとあっちの裂け目感ある地下鉄、荒療治過ぎる氷風呂シーン、そして何よりあの病院……アレは裂け目どころか完全に向こう側にイっちゃってる。ひとたび非論理の世界へ振り切れちゃう恐ろしさ。主人公が担架で搬送されてるシーンで頭上を這いずってるヘンな奴とかヤバい。地ベタには肉片落ちてるし。ある程度分かった上で観てるのに毎度慄く。
ティムロビンスのタッパがやたらデカイのも無性に怖いんだよな〜。なんか帯びてる。『ミスティックリバー』の時も佇まいが怖かった。
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