マーくんパパ

裸の拍車のマーくんパパのレビュー・感想・評価

裸の拍車(1953年製作の映画)
3.8
賞金5千ドルの保安官殺しR.ライアンを追うJ.スチュアート、道案内に雇われた老人M .ミッチェルに途中から合流する騎兵隊退役中尉のR.ミーカー。断崖で追い詰め捕らえるが連れの女J.リーも同道する5人の護送旅をアンソニー.マン監督が熟練の腕でシャープに演出する西部劇。出だしの崖上からの落石攻撃であっという間に惹き込まれる。賞金で手放した牧場を買い戻したいスチュアート、金発掘の夢を捨てきれないミッチェル、素行不良で退役となったミーカーは何とか漁夫の利得たいしたたか者、仲間割れさせて逃亡の機会伺うライアン、ライアンとスチュアートの間で揺れる女心のリー。5人全員をしっかりフレームに収める構図の美しさとそれぞれの思惑が伝わる画面の配置は見事です。巨匠J.フォードの陰に隠れるもいぶし銀の演出で西部劇を堪能出来る佳作でした。