やむちゃ

汚れた英雄のやむちゃのレビュー・感想・評価

汚れた英雄(1982年製作の映画)
2.8
備忘録 中学3年生の時(1982年)に鑑賞。
高校受験を控えているのにもかかわらず冬休みに観た。
梅田東映で鑑賞したと思う。
同時上映は「伊賀忍法帖」。

バイクのタイヤ横にカメラを付けて走るアングルは当時斬新で、迫力満点。
ローズマリー・バトラーのカッコ良い主題歌「Riding High」も相まって、中学の友人達の間では大人気で、同級生達と2回観に行った。
原作は大藪春彦(未読)。
角川事務所のトップ(当時)角川春樹の初監督作品。

2回観て思ったのは、レースシーンは凄いのだが、ドラマシーンが退屈だということ。
ストーリーもあってないようなもの。
中学生が言うことではないが、監督の演出が駄目だったと思う。
わざとなのか、草刈正雄のセリフも感情がこもっていないような話し方だった。最近のテレビドラマでは味のある良い芝居をするので、おそらく演出のせいだと思う。
角川春樹の作品は、「愛情物語」はミュージカルシーン、「天と地と」では合戦シーンと「売りになる見せ場」は凄いのだが、ドラマ部分になると平坦な演出で急にトーンダウンしてしまう印象が強い。

レースシーンと音楽は今でも十分に魅力的なだけに、もったいないなと思う。
やむちゃ

やむちゃ