ふわふわ

レオン 完全版のふわふわのネタバレレビュー・内容・結末

レオン 完全版(1994年製作の映画)
4.4

このレビューはネタバレを含みます

本当に良かった…まずレオンのキャラが好きすぎる。ストイックな殺し屋なのにミルク飲んでたり観葉植物が親友だったり所々可愛くて、仕事中とのギャップが凄くて好き。マチルダちゃんは幼いのに頭の回転が早くて生意気で、時おり見せる大胆さと妖艶な表情が魅力的。小悪魔的な可愛さがあって好き。グイグイ押すべきところを見極めてしっかり押して、自分の流れにもっていけるの本当にすごい子。どこか孤独なふたりが出会って奇妙な関係になってから、お互いがお互いに影響されて少しずつ変わっていくのよすぎる。愛ってすごいなー。そしてスタンスフィールドがいいキャラしすぎてた!麻薬取締官?なのに明らかに裏社会の人っぽいしヤバそうだし自分も薬やってるっぽいし、どういうこと?って思ってたけどWikipedia見たら色々わかった。マッチポンプ的なあれかな。スタンスフィールドが出てくる場面、こっちまで心臓がドキドキしすぎて緊迫感でやばかった!殺されないでーって願うけどああ殺されちゃうんだろな…っていう奇妙な納得と諦めが生まれてしまう。これで登場しているのが17分くらいとは思えないくらい存在感の塊だった。
キャラクターが魅力的なのはもちろんだけど、全部のシーンが素敵だし刺さった。二人がモノマネ大会をするシーン、マドンナとマリリン・モンローとジーン・ケリーはわかった!時代を感じて、やっぱりあの時代が好きだなと思えた。「私が欲しいのは、愛か死よ」にマチルダの強さと脆さが表れてていいな。結局止めちゃうレオン…。
全部全部良かったけど、やっぱりラスト、まぶしい光まで、マチルダとの未来まであともう少し!ってところでゆっくりと崩れ落ちていくのに心が抉られた。光景がレオンの視界なのが良かった。手榴弾を予めたくさん身体に巻き付けてたってことは、最初からマチルダのために死ぬ覚悟をしてたんだろうなと思うと泣く。自分には未来がないって薄々分かってるのに未来の話をしてマチルダを逃がして、最後に愛してるって言うの本当に…。マチルダも聡明だからここがレオンの今際の際だときっと理解して、それでもレオンの気持ちを汲んで逃げたんだろうな。マチルダのその後が気になるけど、殺し屋になって欲しかったな、という気持ちもちょっとある…。てか二人とも生き残って殺し屋やってる日々を見せて欲しかった。結局レオンとのあの日々で人は殺したのだろうか。また命を狙われそうだし、普通の女の子に戻れる気がしないけど、どんなときも地に根を張ったレオンが見守ってくれてるといいな。
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