スクラ

レオン 完全版のスクラのネタバレレビュー・内容・結末

レオン 完全版(1994年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

ハッピーエンドではないからこその名作
この作品がもしレオンが生き残り、マルチダと共に生きて行く終わり方をしていたのなら、こんなにも語り継がれる作品にはならなかったのだろう。

観る側、そして残されたマルチダにとっては悲しい結末ではあるが、
愛する人を失い掃除屋になったレオンが人を愛す道を再び見つけ、その愛のために死んでいく結末は、彼にとっての「ハッピーエンド」なのかもしれない。だからこそ、この映画のタイトルは『レオン』なのだ。

また、当時13歳ぐらいのナタリー・ポートマンの演技は圧巻である。
特に偶然スーパーに買い物に行き、
一家射殺の場から免れた彼女が自宅の玄関付近で血を流し倒れる父親を一瞥し、全てを悟り、平然を装いながら隣人のレオンの家のベルを鳴らす一連のシーンからは幼い少女の恐怖心がにじみ出て来ていた。

余談ではあるが、劇中にマルチダが見ていたアニメは初代『トランスフォーマー』である。この繋がりでなのか、2007年公開の映画『トランスフォーマー』には主人公を尋問する「狂った警官」を演じるゲイリー・オールドマンが一瞬出ている。
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