【ベラ様の顔芸が何種類も楽しめる良作】
「夜よりも深い闇(1946)」が素晴らしすぎて忘れられないので他のルイス監督作品を探してみました。
何とベラ・ルゴシ様ご主演で60分代の観やすそうな映画を発見!!
こちらの作品も期待を裏切らず面白かったです♡
小規模な作品ではあるものの、監督の人物と静物の捉え方がバチバチに決まっていて流石だなと思いました。
人が56される時の影の使い方や、死刑執行の直前の聖書に手を置く人物の画や、被害者目線のカメラワーク、構図。
奥様を見ると催眠術にかかったかのように気がおかしくなるベラ様の顔面に当てられる照明による陰影。
どれもめちゃめちゃお上手で素晴らしいです。
倒叙ミステリー的な、犯人があらかじめ分かった状態でお話が進んで行く明瞭簡潔っぷりでたいへん助かる構成。
お屋敷の中で次々と人が56されるのに慌てることなく落ち着いてにこやかに会話なんかしている住人たちの鋼のメンタルに笑ったww
特にアフリカ系の執事さんが良いキャラしてました。
裕福で何の問題も無さそうな屋敷の主が何やかんやあって最後は破滅するという王道ストーリーなんだけれど、ベラ様の唯一無二のオーラと高い撮影技術と変わった要素が散りばめられていて凄く良いバランスの映画として仕上がった1本だと思います。