chaooon

ピアノ・レッスンのchaooonのレビュー・感想・評価

ピアノ・レッスン(1993年製作の映画)
4.0
ジェーン・カンピオン監督のアカデミー賞監督賞受賞を祝して、過去の代表作を再鑑賞🏆✨

初見の時は多分中高生の頃だったから、なんか暗くて官能的エロだな…というかハーヴェイ・カイテルのでっぷりしたお尻の生々しさとかにちょっとした衝撃を受けた記憶🙄
覗き見のエロスにドギマギ👀
特に好きでも嫌いでもなかったんだけど、久々観たらなんかちょっとよかったわ🥺
私も大人になったということでしょうか。

幼き頃から話すことをやめたエイダの言葉はピアノ🎹🎶
自己表現の手段であり、感情の発露。
そして心の拠り所。

エイダはベインズのどこに惹かれたんだろう?と思うところはあるけど、彼女にとって特別なピアノを、夫となる人は端から拒否したのに対して、彼女の弾く姿を見つめ、ピアノと対話中の彼女に触れたいと欲求露わにしたベインズに満たされたのかなぁと思ってみる🎹

ホリー・ハンターのあの強烈な目力や、凛とした姿、白く細い頸に目が離せなくなる✨✨

エイダの娘のフローラ役のアンナ・パキンってX-MENのあの娘か😆面影ある!
当時11歳でアカデミー賞助演女優賞を受賞したという迫真の演技は確かに凄かった👏🏻
どこに行った?地獄よ〜!のやり取りが堪らないですね😌

娘に対する母としてのエイダの姿は思うところがないわけではないけど、愛(欲望?)に揺り動かされてしまった女性の行動としては、まぁ許容範囲かなと思うし、母の為を思っての行動ではなく、道徳的に正しいことを選んだ娘のその規範は、母であるエイダの教育の賜物な訳だし、そういう部分からもエイダが悪い母親ではないのではないかなぁと薄ら感じたのもあるかな。
まぁ道徳的な判断じゃなくて、単に強要する母への反抗だった気もするけど😇

急激に加速する登場人物たちの感情と欲求にちょっと置いてかれてみたり、激しく狂おしく物語が勢い付いたと思ったら、拍子抜けなほどすんなり収束する感じとか、ちょっと引っ掛かるんだけど、ラストの海とピアノと彼女の生に惹きつけられてなんか納得させられてしまう。

ラストシーンだけ妙にロマンティックなのずるいなぁ🥺でも好き🥺💕
chaooon

chaooon