深作監督によるモノクロ社会派サスペンス
悪役丹波哲郎はいつも通りイイ雰囲気なのだけど、主役鶴田浩二がいまいち弱い。
サングラスでインパクトは出しているものの、記者の貪欲さや嫌らしさがあまり見えないんですよねぇ~
なんか軽い?チャラい?
部下の梅宮辰夫はあまりにも若くて最後まで気付きませんでした(笑)
戦後の特需景気も終わった日本。
業界紙の記者、黒木(鶴田浩二)は武器密輸の情報を掴む。
東南アジアからの亡命者たちが日本で武器を買い付けており、その斡旋者は元GHQ諜報部員の高木(丹波哲郎)ということだ。
黒木はこの大事件を暴露しようとするが、あまりの大きさに会社にも揉み消され、さらに密輸組織その他からも命を狙われてしまい……
黒木は元新聞記者だが、とある殺人事件を追い過ぎて圧力をかけられクビに。
そんな過去があるのに、いまいち黒木に勢いというか必死さが見えないのが残念でした。
丹波の腹黒さは良いのに、それに見合う相手になっていない。
日本を覆う"黒い霧"を暴く!ってスッキリする話かと思っていたので、ちと残念でした。
深作監督もまだ脂が乗る前だったのかなぁ?