Amazonプライム動画配信で観ました。
こういう名作を手軽に観られる時代になったのですね。
ギュンター・グラスの同名小説を基にした映画です。
寓意に満ちた物語。
ところどころに毒あり。
主人公が、戦争やファシズムの時代を生き抜きながら、独特の視点で世界を見つめていきます。
そして、人間の本質を感知する姿を描いています。
主人公オスカーは、こまっしゃくれていて、子どもの嫌な面を凝縮して持っているような少年→青年ですが、彼の行動に目を離せなくなりますね。
今作をきっかけに、ダンツィヒの歴史もちょっと調べてみました。
映画は、第二次世界大戦前後のドイツのダンツィが舞台。
3歳の誕生日、オスカーは成長を止めることを決意します。
大人の嫌な側面を見たため、自ら成長を拒否したため。
オスカーは、ブリキの太鼓にこだわりを持ち、常に持ち歩いています。
壊れたら、修理してもらったり、新しい太鼓を買ってもらっています。
また、オスカーは奇声をあげるとガラスを割れる特殊能力を持っていました。
〔これが後にちょっと役立ちます〕
ダンツィヒの社会が右傾化していくなか、ドイツはダンツィヒに侵攻し、第二次世界大戦が始まりました。
オスカーは、3歳の体で、極めて困難な時代をどう生き延びていくのでしょうか…