ブリキの太鼓の作品情報・感想・評価

「ブリキの太鼓」に投稿された感想・評価

このレビューはネタバレを含みます

ものすごく強烈で気分がいいものではないけど、最後まで見れた。気になりもした。

それにしても好かない人達ばかりだし、私には解説が必要である。
―――昔々、ひとりの太鼓叩きが居た。
名を、オスカルと云った。

この何やら曰く有り気な、太鼓を携えた男の子のビジュアルが妙に気になってて、ベストムービーに挙げている方も多いので、いつか観てみたいと思っていた。

…いやぁ~、ヴァーホーヴェン監督作に劣らぬ変態映画でしたね。☆(笑)

超音波でガラスを破壊し、太鼓で群衆を煽動する、
自ら成長を止めた永遠の3歳児・オスカル。(実際は5歳くらいに見える)
子供らしく泣き喚いて見せるかと思えば、時おり見せる
「フッ…」
な大人びた笑みとか、堪まりませんなぁ。♪

目をクワッ!と見開いて、姉ちゃんの陰部にむしゃぶりついたり、
イエス様の像に太鼓を持たせて
「ほれ、叩かんかい!」
とほっぺたをビシャいたり、
ソ連軍が踏み込んできた時にアレしたりと、色々と楽しい坊やだ。☆

劇中だけで3人もの女性とベッドイン。
しかもその一人を妊娠させてしまうという…。

・「玄関開けたら2分で○○」というAVシリーズがあったが、ここでは30秒ほどかな(笑)

・なるほど、あの地方は、あないして鰻を捕りおんや…。
ポーランドで鰻だされても絶対食えへんぞ。☆(笑)

・死にかけた戦友にカードゲームを強要し、
「しっかりせえ!続けんかい!凄い手がキタんじゃ!!」
などと掴みかかりながらイカサマするヤンとか。

・小人の女性、なかなかグラマラスなボディでしたね。♪
ヘルツォークの名前が出て来た時は
『小人の饗宴』キタか!?と思ったけど。

「オスカル君、我々小人や道化は、
大男のためのコンクリートで踊ってはいかん」
←このセリフが、ひとつのポイントだね。

「―――ばあちゃん!」
って、あれ日本語だったよね?←たぶん違う
光幸

光幸の感想・評価

3.8
凄くメッセージ性の強い作品。子供が主人公だから安心して観られると思って親と観てしまった…。失敗した。それでも観る価値は十分にあった。
所々、ギョッとする。オスカルより弟が怖い。弟かどうかも怪しいが…眠くならなかったのが不思議。太鼓叩いているからか。ガラス割るからか。オスカルの誕生シーンで持続していたのか。ナレーションが子供だからか。ヒトラーの登場シーンには同意。
大人に成長することに厭気が差していた主人公オスカル。自らの意思で階段から転落し、3歳で成長を止めることに成功。ブリキの太鼓を叩いて奇声を上げるとガラスが割れるという特殊な能力を使って大人たちを驚かせ得意満面。

その間、世界は第ニ次世界大戦に突入。相変わらず見た目が3歳児のオスカルは、周りに大事にされながら日々の生活を送っている。

そんなオスカルにも好きな人が出来る。成長を自ら止めたオスカルだったが次第に心に変化が・・・。

子どものままだったらいいな〜、大人になんかなりたくない、なんて誰しも一度は思うこと。じゃあ実際に子どものままだったら?と考えさせられる。

初期の場面でオスカルが大人から「傍観してたらダメだ」と言われるシーンがある。この作品が伝えたいメッセージはこれなのかも。

大人になれば狡いこと、汚いこと、悲しいことが当然起こる。それに目を背けず、関わり、時には立ち向かうことも必要。でもオスカルは「傍観者」になる道を選んだ。

原作の著者ギュンター・グラスはドイツの左派作家。「傍観してはならない」というメッセージは暗に反戦メッセージにもつながる。

設定はかなり強引で非現実的だけど、史実の描写はリアル。
ナチスがポーランドで起こした郵便局襲撃事件の場面も必見。
なんだろ。

例えば、
字幕も難しい漢字を使ったり、
分かりにくいカットがあったり、
特に映像もスゴイわけでもないけど所々「おっ」と思わせる映像が入ったり、
でも二時間ちょいあるし。。

そういう映画ってのは大抵飽きちゃって途中ぐらいから話半分で見る事が多いし、
「あ、あぁ、うん。あー、映画としてわぁ、評価出来ますけどぉねぇ...」的な感じで決して面白いわけではない事が多く、

この映画も、
最初、自分のバアさんからのカアチャンの話を語るナレーションだったから、ナニガナニシタ所で終わると思いきや全然関係ない話に突入したり、
その為に「ん?結局なにが言いたい映画?」と主題がつかめないまま進むし、
全体的に強調したりするべきカットのタイム感が雑だったり、、


でも、なんか、、それだけじゃない、、
この映画は違う。

なんか、
なにかは分からぬが、
それでも二時間ちょい、普通に見れちゃった映画。

んーただ単純にテンポ感の問題なんだろうか?

不思議だ。


第一次世界大戦から第二次世界大戦終焉?辺りまでを生き抜きぬいた、3歳でブリキの太鼓を買ってもらった故に成長が止まった男の話。

当時のポーランドやドイツを自国や隣国から描いた映画は珍しいし、だからといってナチ賛美とか批判的な映画でもないのが高評価。そのカオスの中でカオス化していく自然な流れも見事。

ただ、もうちょい声の特徴とか活かして欲しかった。。
全体的にちゃんと丁寧に描き切ってたら傑作だったと思います。
Scopio

Scopioの感想・評価

-
命は続くし、信じられなくなるし、変な気持ちになる。

皮肉っぽい、とても。胸の奥の、気持ち。
漆原

漆原の感想・評価

3.5
主役のオスカルのヴィジュアルインパクトが素晴らしい作品。歳をとるのは怖いし年々硬く醜くなってはいくけど、悪い事ばかりでもない筈。東西に分裂する前のドイツ映画は秀作が多い。
takupyon01

takupyon01の感想・評価

4.0
30数年前、中学生の頃深夜のテレビ番組で観て、その後の私の精神構造に何らかの影響を与えたと思われる作品。

ボクは愚かな大人が嫌だから、成長するのはやめて子供のままでいる事にした!…しかしその心は着実に成長し、子供の皮を被ったズル賢い大人に…。

普通に暮らしている人の心の闇をあばき出すような、そんな作品でした。
高校生の時に、名画座で観て以来久しく観ていないけど、タイトルを聞いただけでいくつかのシーンを思い出せるぐらい印象深い作品。
改めて観よかなと度々思う事もあるが、いつも躊躇してしまう。
かなり強烈やったもんな…。
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