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ブリキの太鼓のもへあのレビュー・感想・評価

ブリキの太鼓(1979年製作の映画)
3.9
容赦ないリアリズムとおとぎ話の融合。極めて凄惨な歴史を3歳で成長の止まった(自ら止めた)少年の目線で見続けるという独特な描き方。異端者としての彼を描きつつ、永遠のように続く戦争とそれによって人々が死んで行くバカバカしさが対比され、不思議なコントラストになっている。グロテスクで深刻だが、なんとも言えない愛おしきさも感じる作品。
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