なんて純粋で瑞々しく、可愛いんだろう!
初めて観たのは50年前、1971年公開当時に当然、映画館で悪友3人と。
最高に胸キュンで、心がほっこりするような、こっちまで照れてしまうような、
とてもピュアな素敵なイギリスの小学生(11歳)の恋の物語。
当時、日本でだけ大ヒットしたらしいです。
映画館へはその夏過ぎまで(3か月くらい)5回も通った記憶です。
一日中映画館で観ていたので、3回の上映だとして15回くらいは観ていたかもしれません。
映画チケット500円x5・・当時の中学生としては結構な金額でしたが、、、夢中でしたから。
主人公の一人、メロディちゃん役のトレイシー・ハイドさんを観たいがため、
また会いに行くという感覚でした。
ひとめぼれのような感じで虜になっていたかもです。
もうこれが最後という日は映画をカセットテープに録音しました、、、
それは今思うとその行為は違法だったのかも知れませんが。
まだビデオなんか世の中に出回る以前でしたから。
友達の一人はカメラ持参でスクリーンに向かってシャッターを押していました・・・もうアホですよね。
この作品、これまで何十回、100回以上(?)も観ているので、
好きなシーンでのセリフなんかは英語なのに覚えちゃっています。
まず全編を流れる音楽がとても素敵なんです。
サウンドトラックのCDを聞いているだけでも心地よい。
映画のシーンが蘇ります。
朝焼けからの冒頭のシーンでは「IN THE MORNING」が流れ
メロディが古着を持ち出し交換して貰った金魚を持ってロンドンの街を歩くシーンでは「MELODY FAIR」
学校の運動会では「TO LOVE SOMEBODY」
初めてのデートと言える学校帰りの若葉の綺麗な墓地で「FIRST OF MAY]
学校帰りに自宅とは反対方向のウエストへ寄り道、ダニーとトムが仲良くなるシーン
ダニーとメロディが学校をサボり海岸へ遊びに行くシーンでは「GIVE YOUR BEST」
等々全てのシーンが美しい旋律(多くがビージーズ)とともに。
そしてクライマックス、二人の結婚式からのドタバタ逃走劇、、二人を乗せたトロッコ、、
CSN&Yの「ティーチ・ユア・チルドレン」では最高潮に達します。
ここでは子供たちが先生たちに反撃、翻弄するシーンで観ていて楽しい
ダニーのお母さんは茫然自失、、、立ち尽くして、、ちょっと可哀そうなくらい。
甘酸っぱくもあり、ほっこり、現実的じゃなくても子供たちの輝き、
たくさんの希望、可能性が自然におしゃれに映し出されています。
思春期を迎えた少年と少女の淡い恋をする物語りでもありながら、
なんだか厳格な教育(体罰)、子供たちへの過干渉から教師や親への反抗(反乱)を
面白おかしく描いているようにも思え、当時引き込まれるものがあったのかもしれません。
50年経った今でも時々観たくなります。
この作品は特別な想いの込められた宝物、思い出の作品という意味では
これからもこの「小さな恋のメロディ(MELODY)」を超えるものはないだろうと思います。