かなり前、多分6,7年以上前に一度たまたま観て面白く爽やかな感動もあり、こんな映画が観たかったんだよ!
と思ったほど自分の邦画鑑賞歴の中でもかなり上位だった。
その時この映画タイトルを「Wood Job!」じゃなくて「Good Job!」だと間違って覚えた(笑)
そして1カ月くらい前に読み終えた本の中に三浦しをんさんの「神去なあなあ日常」があった。
途中でなんか以前観た映画でこんなんあったような、、似てるなあと思いながら読んでいた。
映画とは細かい所、設定なんかはかなり違っていたし、映画より細かく描いていたから
原作本だと確信するまでにかなり読み進んでいた。
読み終えてもう一度映画の方を観たくなって最初、「Good Job!」で検索してすぐには見つからなかった(笑)
それで感想、、
主人公の平野勇気が三重県の山奥で一年間の林業・研修をすることに応募する動機が笑える。
(原作では勇気が大学受験に失敗したため高校卒業式の後、担任の先生と母親が勝ってに決めて応募したみたいだった)
映画の方はちゃらんぽらんな青年の適当な、不純な、浅はかな思考から自ら応募する。
現地で思惑が外れたことが可笑しくて笑ってしまう。
嫌々でも林業研修期間を無事終了してしまうが、、、覚悟はまだできていない。
見習いとして林業に従事するこになってからも山奥から逃げたくて仕方ない。
逃げられないので結局は諦める。
山奥のさらに山奥の神去村、自然を相手に生きてきた人々に出会う。
村の人たちはおっとりしている。
彼らの口癖は「なあなあ」で。
「なあなあ」という神去地方の方言は僕も良く使う「ぼちぼち」に近いか?
ゆっくり、落ち着いて、小さいことにこだわらない、
いろんな意味があるみたいだけど、まあ「のんびり行こう」くらいだろう。
林業という仕事の結果が出るのが百年単位という気の遠くなるような作業をしているので、
あくせくしてもしようがないと思っているみたいだし
毎日の生活として、自然には逆らえんからなぁ、「なあなあで」と思っているんだな。
木に上ったり下りたり、山の中でチェーンソー片手に山仕事。
都会育ちの勇気には戸惑いもあり慣れないハードな作業の上にダニやヒルの襲来。
世話になる先輩(与喜)は林業の達人でも親切丁寧な優しい人とは真逆の野獣のように野蛮で豪快なとっつきにくい男。
一年間耐えられるのかあ????
でもまあ救いはあった。
救いの女神が現れた、、、誰?誰?
神去村は美人の産地なのか身近な女性はみんなベッピンさんばかりだった(笑)
村には古いしきたりや秘密?があったり 不思議なことが起こったり、、奇妙な祭りもあって
あの祭りのシーンは見所、クライマックス、、実際あれに近い祭りはあるよなあ~と思ったり
途上人物みんなに好感もてて、テンポ良く展開して、ユーモア満載。
勇気と与喜、直紀との関係性はコミカルでクスッと笑える。
林業を通して勇気が逞しくまともな青年に成長していく姿を楽しめた。
終わり方も続きがあってもいいような(原作本には続編があって未読)
勇気と直紀の別れのシーンはちょっと嘘っぽいけど感動的。
もっと先まで見届けてみたいようなエンディングへ。
ゆるい笑いと爽やかな感動がある青春ムービー、観終わって心地良い余韻
初めて観た時より、0.3ポイントくらいマイナス、、原作読んだ直後だったから感動が減った。