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フレンチ・カンカンのclementineのレビュー・感想・評価

フレンチ・カンカン(1954年製作の映画)
4.1
これはおすすめ。
単純に話として面白い,飽きない。
ダングラールが最後だけ今までの紳士さどこいった状態になるのも面白いし。
ええ人やな…っていう異質な王子の存在も面白い。
ミュージカル映画なんだけど話に沿ったところでしか歌われないので,「急に歌うよ」が苦手な人もおっけい。
古いということもほぼ感じなかった。
とにかくいい塩梅の映画で,最後も気持ちいいフランシュ・コンコン。

昔の映画見てると,今の映画は感情の移り変わりの表現がバカ丁寧だなと思う。
さっきまで泣いてたのはどうした,ってくらいに急に変わると,どこか「お話」のように捉えられ,自分と映画の間に適度な距離感が生まれるし
単純に中の人間が感情に引っ張られすぎないタフな人間にも見える。
そういうのって軽やかで今は特に心地いい。

カフェで実験みたいなことしながら飲んでるお酒はアブサン。
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