GaPTooth

ハウリングのGaPToothのネタバレレビュー・内容・結末

ハウリング(1981年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

人でも動物でもない存在の[人狼]
人狼たちが[人間と共存すべき派]と[人間とは共存できない派]に二分している割には、コロニーで集団生活している辺りが面白い。

連続殺人事件についてドクが語る冒頭のシーンで、理性と本能、教養と野生が対比されていたのが、終盤に見事にハマってくる。

逆光の中でとか、前足だけとか、落ち葉を踏みしめる後ろ足とか、チラチラ見せておいてからのエディ変貌シーン。その変貌の過程が見処。

ラスト、大衆への警告の為にカメラの前で変貌し"証明"したカレンの右目から落ちる一筋の涙が、カレンの願いをうまく伝えている。

エンドロール後に、映画[狼男THE WOLF MAN]の「神にしか救えない」という1シーンが挿入されている。
元に戻りたいという願いも叶わず、自ら死ぬことも許されず、本能のままに生き続けなければならない人狼は「神にしか救えない」のだろう。

本作にも例に漏れずディック・ミラー出演。なんならロジャー・コーマンまで出ちゃってる(笑)
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