あまのうずめ

憎しみのあまのうずめのレビュー・感想・評価

憎しみ(1995年製作の映画)
3.1
団地内で暴動が起こり警官、市民に多数ケガ人が出る。団地のアラブ系のザイール、ユダヤ系のヴィンツ、アフリカ系のユベールの友人アブデルもその一人だった。暴動で警官は銃を紛失し、ニュースになる。屋上でたむろしている団地の若者は市長の要請で下りる様言われたことで騒ぎとなり警官が取り締まる。

▶︎暴動の翌日の10:38から翌朝までが時間の経過と共に3人の行動をドキュメンタリータッチで描かれてる。ストーリーらしき物語が特に無く、同じ様な行動の繰り返しで途中で中弛みした。

「クソ〜」のセリフがやたら多い中、トイレでウンコの話が出て来て苦笑いさせるが、実は深い話だったりする。リアルな若者の生態を切り取るのは良いが、表面だけしか伝えていないドツボにハマった結果になった。

冒頭の「問題は落下では無く着地」がラストにも繰り返されているが、それはこの作品も言えている。
現代にも続くフランスのストやデモが激情型との証明にもなった。

若かりし日のヴァンサン・カッセルが見られたのは嬉しい。