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狼の紋章のmitakosamaのレビュー・感想・評価

狼の紋章(1973年製作の映画)
2.7
DVDで鑑賞。いやいや全編に渡り失笑ですわぁ。やっぱり70年代は邦画斜陽期だったんだなぁ。
原作は幻魔大戦や8マンの平井和正による「ウルフガイ」。こちらは未読。
人気シリーズだったんだろうけど、個人的に思い入れ無いから、映画の出来に怒りも悲しみもないわ。
先ずさぁ、何もかも悉く演出がダサいよ。70年代の映像センスってこんなかぁ?当時でもかなり痛いんちゃうか?
主役の犬神明に志垣太郎。今のバラエティー番組ではしゃぐイメージじゃない。
実は人狼の犬神が転校してきてヤンキー(当時でいうツッパリか?)に常にボコられるけど、常に無視。
皇居前広場をロケ地に乱闘シーンもある。凄い時代だな。
大ボスになる学園一のワル、ヤクザの2代目の羽黒の役に松田優作。優作の映画デビュー作ですよ。でもヘンテコだぁ。
学生服を着ながら常に日本刀を持ち歩いてるんだよ。なんだそりゃ笑
ヒロインになる担任教師がミラーマンの安芸晶子(市地洋子)。
全体的にSEX&violence。安芸洋子も松田優作に手篭めにされるシーンがある。安芸さん、とりたて美人でもないし胸もあまり無い。でもお乳首はピンクで綺麗。身体張っての熱演だけに映画の不出来が居たたまれないわ。
この手篭めシーンがもう笑うしかない。優作は白ふんどしだし。なんかもうエロスの欠片もないぞ。
そして肝心の特撮パートだが、狼の特殊メイクがとびきり安っぽいんだな。ラストでヤクザと戦うシーンなんか自主制作映画か、と思う。
黒沢年男も変なルポライター役で出るんだが、これもよくわからん。

でも原作は人気あったんでしょ?高橋留美子とかも影響あったらしいし。
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