上海十月

長江哀歌(ちょうこうエレジー)の上海十月のレビュー・感想・評価

3.8
原題は三峡好人で三峡の善人という意味。そして英語の題名は、Still life。そして日本題名は、長江哀歌で、どれも当たっている感じがする。三峡好人は、ダム建設を背景に資本主義化する中国に翻弄される市井の人びとをアイロニカル映画にしている気もする。少年が歌う曲は、当時カラオケ店でよく歌われた流行歌だ。そしてフェリーでは、当時香港映画のビデオCDがかかっていたなぁと当時も上海に駐在した身には懐かしい。映画的なファンタジーシーン(UFOや綱渡り等)があり一筋縄でいかない映画だ。オフィス北野が参加していてタケシ映画と親和性があるかもしれない。
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