TaroSonoda

花とアリスのTaroSonodaのレビュー・感想・評価

花とアリス(2004年製作の映画)
3.8
蒼井優の出世作にして、岩井俊二の中でも人気な作品。


「スワロウテイル」などと違って、こちらはライトサイドな岩井俊二ワールドを描いている作品です。

2人の親友とその間に立つ先輩との三角関係という、ストーリー自体は割と定番な恋愛モノであると言えます。
しかし、そこは岩井俊二。陳腐になりがちなそのストーリーを独特な世界観によって演出しており、今までにない視点から三角関係を見事に描いています。

時折挟まれるダンスシーンやデートシーンは、映画というより美しいミュージックビデオを観てるかのような錯覚に陥ります。まさに夢を見てるいる時の様な印象を受けます。この辺はMV出身監督らしい演出手腕だと思います。

特にクライマックスのダンスシーンはとにかく圧巻で、蒼井優のキレキレダンスはとにかく必見です。

俳優陣もかなり豪華であり、阿部寛や広末涼子、大沢たかお、などといった日本を代表する役者達がチョイ役として出ており、驚きました。
主演の二人は、もう言わずもがな。

瑞々しい世界観に浸れる、まさに夢のような映画でした!
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