歯出る

バトル・ロワイアルの歯出るのレビュー・感想・評価

バトル・ロワイアル(2000年製作の映画)
4.2
オモロスギィーーーーー

公開当時も最近も、特にほとんど知らなかったんだけど、現Twitter旧Xで、これの切り抜き動画的なのを見かけてこれは観たいと思っていたらちょうど新文芸坐でやってくれるとのことで。

藤原竜也が様々世界線でこの類のゲームに翻弄されてると思うとジワジワ笑えてきつつ、私が知っていたこの類のゲーム映画とは、一味違っていた。まず第一にエンタメとしておもしろすぎるわけだけど、何かが残るんだよな、この類のゲーム映画のくせに。

ラストは、ゲームを終えて現実でサバイバルする主人公たちと、

あり得ないはずの馬鹿げたゲームの映画を観た後に、あり得ている馬鹿げたゲームの現実に戻る間のクッションとしてDragon Ash「静かな日々の階段を」がとてもありがたい(柴咲コウがカバーしてるのもアツい)

全然知らなかったけど深作欣二が監督なのもすごい…時代感覚がバグる。特に海のシーンあたりとか、照明とかが、70年代映画!?みたいな質感で、でも見慣れた藤原竜也とかが居るのもバグる。

それこそデスノートとかカイジとかイカゲームとか?の映画にも、エンタメだけど凄みに圧倒される本作みたいな映画的な満足感があればなあ(とか言ってカイジもイカゲームも観てないのでその感じあったらすみませんね)

キタノがキタノなのも良いですし、そのさあ、中川(ヒロイン)への偏った愛もさあ、良いのよ…偏った愛ゆえの独りよがりな無理心中展開からの水鉄砲だったんかい、も、たけしすぎ。中川の俳優さんもほんとに“純”で最高。

柴咲コウも安藤政信も最高だってばよ。山本太郎はさあ、いま現在の山本太郎みたいにナイスガイだし。みんながみんな魅力的だった。

あと!!!序盤で死んだノブって奴、キッズウォーのお兄ちゃんんんんんんん!という、世代的おもろみも楽しめすぎた。

走れ。

生きろ。

備考:この時期くらいまでのビートたけしはまじで抱きたい(?)
歯出る

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