よく考えなくても山田悠介の作品群をほぼリアルタイムで当該世代として摂取しまくってた人間なので、その原点たるこの作品はこんなタイミングまで温めておく意味がわからんな、となる。
殺し合いという行為に若者、どころか中学生が巻き込まれていく設定、各々に勝手の違う武器が供与されるルール、閉鎖空間。どれも良く考えたらありこうなのに組み合わせると確かに珍しいかも。
まあ柴咲コウ、栗山千明、山本太郎あたりの好演は間違いないが、単なる殺戮マシーン扱いになってる安藤政信のキャラは少し勿体無い気はする。
とはいえ、結局北野武こと、キタノの壮大な無理心中であるのが象徴的で。「オトナ」世代が勝手に諦めて勝手に若い世代に負担を押し付ける、そういう構図を先取っていたようにも思える大人の話なのかもしれない。ん、宮村優子の起用、エヴァがゲンドウの壮大な自殺の影響下なのか
立ち入り禁止地帯が増えていくルールは完全に意味がなかったのはこういうデスゲームにしては物足りない