牛丼狂

バトル・ロワイアルの牛丼狂のレビュー・感想・評価

バトル・ロワイアル(2000年製作の映画)
4.0
4年半ぶりに再鑑賞してみた。
やはり特筆すべきは灯台シーンだろう。偽りの信頼が一気に崩壊する。ここには絶望しかない。また、「この意味、わかるかな」が心に刺さる。
ほか、一度も話したことない女子に撃たれ、最期に「かわいいな」と突拍子のないことをいうシーンもよい。じんわりと温かみを感じさせるベストシーンが多いのである。
回想や河原の夢のシーンに間を置くことなく移行したり、登場人物らの最期の印象的な台詞を字幕で表現するのもよい。
脚本的に無茶苦茶なところがとても多い。ラストシーンはとても残念だ。なんでこんなんなっちゃったんだ。仰々しい音楽やSEからもB級感が前面に出ている。が、かえってベストシーンが活きているのである。



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2012.10

エンパイア誌のランキング235位。
原作を読まずに観賞。

当時は無名だったが現在は有名になった俳優がたくさん出演している。
しかし演技でやはり目を瞑らなければいけないところはたくさんあった。

灯台のシーンは特に出来が良かった。
平和なところに釘を刺すように一つの出来事があり、すべてが崩壊していくのは全体像を意識してみるととても怖いものだ。

この映画は人情バイオレンス映画に留まらず、社会的な風刺映画にも発展している。
この点で海外からも高い支持をされているのだろう。

勿体ないのは役者の演技力、そして様々な矛盾点だ。
正直、一つの映画としての出来は高いとは言い難い。
この台本が素晴らしい。
原作を読んだ方は非難するそうだがこの映画を観ただけならば何も問題ない。
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