花とみつばち

猟人日記の花とみつばちのレビュー・感想・評価

猟人日記(1964年製作の映画)
3.0
戸川昌子の原作で、妻役でも出演している。
中平康らしい作品だった。
この当時は、珍しい血液型 Rh-AB で推理小説が書けたのかもしれない。
「 流浪の民 」
主人公の夫、ホンダイチローは妻が奇形児を出産した事から夫婦間の性に溝ができる。妻は絵に、夫は 「 猟人日記 」で射止めた女との情事を書き記していた。
その浮気相手が次々に殺害され、爪の間に残る Rh-AB 型の血液とアリバイが無い事から夫は死刑を宣告される…
中平康監督なので、そんなに暗く無く描かれるのが良く、北村和夫と十朱幸代が登場した時にはホッとした。
当時の男色家バーのシーンが私にとっては意外と面白く記憶に強く残り、美輪明宏のシャンソンを歌うのもお洒落だった。
時代のせいだろうか、一番の見せ場とされる殺人の謎解きが、何故だか心に響かなかった。
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