りょう

コールド マウンテンのりょうのレビュー・感想・評価

コールド マウンテン(2003年製作の映画)
3.6
 もう20年近くになるのか…と、当時のことをしみじみ想いながら2回目を観ました。ジュード・ロウもニコール・キッドマンも若くて美しいので、2人の姿だけで映画として成立してしまっている印象です。しかも中盤からレネー・ゼルウィガーの個性が強烈だったり、次々と登場する脇役のキャスティングも豪華です。個人的にはナタリー・ポートマンのパートが印象的で、“ズドーン”と文字どおりトドメを刺すところが衝撃です。そこで登場する兵士がキリアン・マーフィだったことは新しい発見でした。
 マンドリン奏者であるジョージアは、妙にプロっぽい演奏だと思ったら、なんとThe White Stripesのジャック・ホワイトでした(どうりで…)。ちゃんと物語にも絡んでいて驚きました。
 そんな俳優陣のことばかりで、あまり物語そのものには関心が向きませんでしたが、戦争が男女を分断し、やがて悲劇を招くことは、いつの時代にも普遍的なテーマです。アメリカの南北戦争を背景にした作品ですが、主演の2人も監督もアメリカ人じゃないところが興味深いです。
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