RIO

僕の大事なコレクションのRIOのネタバレレビュー・内容・結末

僕の大事なコレクション(2005年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

祖母は祖父のことを救ってくれたアウグスチーネ
という女性がいたんだと教えてくれた
しかし多くを語ろうとはしない

ジョナサンは自分のルーツとなるものを探す
ウクライナへコレクションの旅に出る

ウクライナのガイドは
マイケル・ジャクソンを敬愛するアレックス
運転手は大迫力の自称盲目のおじいちゃん

手がかりとなる一枚の写真
トラキムプロド
ユダヤ人迫害の歴史が残る

ひまわりが一面に広がる
その真ん中に建つ家
ここでかかる曲は痺れてしまう

たった一人で住んでいた女性におじいちゃんこそ話があった
戦争で亡くなった人々とずっと生活を共にしている

過去に何が起こったのか静かに語り始める
ジョナサンの祖父やトラキムプロドで起きたことを
時間が川の流れのように流れた…


女性がおじいちゃんに聞く、戦争は終わったの?
おじいちゃんは静かに答える戦争は終わったんだと…

哀しい過去であったとしても
それが自分を照らしているもの
自分のルーツを知ること

自分を取り戻したおじいちゃんのアレックスを
見つめる目は月に包まれて穏やかだった
そのあとの決断に自分の想像を
遥かに超えた祈りの深さに
経験のない哀しみに襲われた

旅を終えたアレックスはジョナサンに語る
過去の光によって自分は照らされ
その光と一緒に進まなければならない…

キャラが濃くて、どんなシーンもおかしいのに人間が
生きるために背負ってきたものの哀しみも同時に濃かった

いつか未来の誰かが過去の光を探しに来るかもしれない…
時間、光に吸い込まれ… 
見終わった後に充足感が残りました
大大好き!
RIO

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