冤罪で無期懲役を言い渡されてギニアの刑務所送りになった男が脱獄を企てる話。初見です。
原作はアンリ・シャリエールの自伝的小説。
何と言ってもスティーヴ・マックイーンとダスティン・ホフマンの演技力の勝利。正反対の2人のキャラが化学反応を起こして最高のバディムービーに仕上がっていました。そしてパンフによると、実際に俳優本人の生い立ちと被るところがあるようで、そのことを思いながら見るのも楽しい。
それにしてもこの撮影現場は大変だったろうと思う。ジャングルの中でまさにドロドロになりながら走り回ったり、転げ回ったり…極め付けはワニとの対峙。緊迫感のあるシーンで手に汗握る気分で見ているんだけど、2人の動きが何だか滑稽で笑えてきます。
そしてラストは深くわかりあった2人だからこそのそれぞれの決断。
脱獄モノでもあり、冒険モノでもある本作は、50年以上経った今でも楽しめる名作だと思います。
「テアトル・クラシックスACT.5」