アキラナウェイ

パピヨンのアキラナウェイのレビュー・感想・評価

パピヨン(1973年製作の映画)
3.9
【恥ずかしながら初めて観ます名作シリーズ】第29弾!!
&
近所のGEOにないから遠くのTSUTAYAまで借りに行ったよシリーズ その16

リメイク作が公開されると言うのにこの名作が置いていないGEOってなんだぁーーーー!!!!

いや、普通にひくわ。2駅向こうのTSUTAYAまで行ったし!TSUTAYAの品揃えが良過ぎて、あれもあったこれもあったとテンション上がったし!!

胸に蝶の刺青の男、パピヨン(スティーブ・マックイーン)は、無実の罪で終身刑を言い渡され、フランス領ギアナの刑務所に収容される。パピヨンは脱獄の為に偽札作りのプロであるドガ(ダスティン・ホフマン)と手を組む。パピヨンの脱獄への執念と、ドガとの熱い友情を描く。

壮 絶 ッ ! !

同じ脱獄モノでも、「大脱走」の様な軽快さはない。

僕にとって、スティーブ・マックイーンは昔の俳優さん。
ダスティン・ホフマンは今の俳優さん。
この2人の共演には胸が高鳴る。

調べてみたら、スティーブ・マックイーンは50歳の若さでこの世を去ったとの事。クリント・イーストウッドと同い歳の名優は、もし今も生きていれば、どんな映画に出ていただろうと想いを馳せずにはいられない。

光を奪われ、
床に這いつくばって、
虫を食べ、
生きていく執念。
鬼気迫るスティーブ・マックイーンの演技が、もう、壮絶過ぎるッ!!

厚底眼鏡のドガを演じるダスティン・ホフマンも流石の一言。

堅実でいて、少しおとぼけ。
頭頂部の禿げは髪の毛を抜いたんだろうか…。
凄いな…。

脱獄するにはお金が必要。
という事で、パピとドガは刑務所内での様々な取引にお金を支払うけど、いやほんとそのお金は何処から湧いてくるの?

偽札作りのプロと言えども、刑務所内では偽札作れないよね…!?いや、やっぱ作ってるよね?この辺り、どう解釈して良いのかちょっと置いてけぼり。

終盤、謎の原住民に救われたパピヨン。
女性はみんなトップレス。
ほぼ台詞なし。
そして1人の女性との恋愛描写。
いや、あれ恋愛かな?
この辺りもシュール過ぎる展開にかなり置いてけぼり。

え?
ちょっと待って?
というシーンも多いが、何せパピヨンの脱獄への執念の強さという力技で最後まで首根っこ掴まれて観させられるパワーは間違いなくある。

大河ドラマを凝縮させた様な濃さ。
スケールの大きさ、両雄の静と動の演技のコントラストが凄い。

チャーリー・ハナムとラミ・マレックにより、この名作をどの様に魅せてくれるのか、今から楽しみ!!