このレビューはネタバレを含みます
製作されたのは、ベトナム戦争末期の1972年。
希望を感じさせる広大な海の前には断崖絶壁。ホロコーストの縦縞シャツに壮絶な虐待と、人間が作った絶望感しかない地獄!
それでも、何度失敗しても、命がけで「帰りたい!」と言い訳無用で体当たりで訴える力強さが、この時代の空気を伝えてたわ😌
命を賭ける真剣な生き方には、「人を信じるか、信じないか」というあまりにもピュアな感情しか似合わない。
最後に脱獄を決める時に、もう二人の間に会話はいらないのだ。
今、時代が読めて、その時代の空気感を体現できる映画も役者もほとんどいなくなってしまったわね…。
危険な考えだけど、こんな純粋な映画、もう二度と作れないわ、きっと。