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現金に体を張れのnaoのレビュー・感想・評価

現金に体を張れ(1956年製作の映画)
3.7

スタンリーキューブリックの出世作

大金獲得のための強盗計画を立案した主人公が破綻に至るさまを描いたフィルムノワールの一作
スリルとサスペンスがバランス良く入り混じり、後味も良くスッキリと愉しめるギャング映画の原型とも完成形ともとれる作品でした!

シンプルながら、時系列を少しずらしそれぞれの仕事を違った角度から何度も見せることで、適度に作品に奥行きが感じられる構成になっていて、この手法は今ではよく目にする手法ですが、この作品の公開当時ではかなり革新的な手法であり、これを弱冠28歳で描くスタンリー・キューブリックの才能に驚かされます

革新的なストーリーテリングとスタイリッシュな映像手法は今見ても色褪せない
製作から50年以上経っているにもかかわらず、新鮮で屹立しているこの作品は、まさにフィルムノワールの傑作だなと思わせられる作品でした😃
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