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現金に体を張れのgenarowlandsのレビュー・感想・評価

現金に体を張れ(1956年製作の映画)
4.0
おもしろかった!キューブリックのクライムサスペンス。
強盗チームの各人の行動をそれぞれ別々に時系列で見せていく。同じシーンでもチームの役割によって見るポイントが変わってくる。

複雑なプロットに見えるが、複数の支流が一つの川に流れ注ぐような勢いと小気味良さがあり、いつの間にか強盗側の味方になり、成功を祈っていた💦

完璧な計画に穴が開くとしたら何か。それは必然でも偶然でもあった。

計画の根本的なミス(人間性)まで計算しつくした完璧なシナリオ。キューブリックのハリウッドデビュー作、見事なフィルム・ノワールです。

国と文化が違っても、キャラクターの表すイメージが同じなのがおもしろい。あの妻と夫、妻の愛人、レスラー、スナイパー、警察官…他国でリメイクしても同じイメージのキャスティングになりそう。

邦画タイトルは「現金に手を出すな」の2匹目のどじょうだけれど、原題「殺し」より内容を表している。
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