ヴぇる

現金に体を張れのヴぇるのレビュー・感想・評価

現金に体を張れ(1956年製作の映画)
3.0
前半パートは後半への下準備や登場人物の説明に終始し、正直抑揚や盛り上がりは皆無で特に面白みはない。キューブリック要素があるのはナレーションぐらいだろうか?撮影法もセットや小物も特にこだわりを見られず、いわゆる置きに行った作品なのかと思う。彼の色が前半で出ることは無かったように思う。

事が起きてからは時系列を入れ替えるという後世に多大な影響を与えた手法を使い作品を盛り上げたが、正直非常に大きな作戦だった割には退屈なシーンや無駄なシーンが多い。半分は演出なのだろうが、演技の下手な役者が何人かいるためメリハリが着いていない。
逃亡劇からラストにかけては素晴らしい流れであったが。

総評としは、キューブリック作品の中では1番低い評価になった。私は彼の大ファンだし、偉大な人物で尊敬もしているが、全てを盲目的に肯定するのは違う。
私にはつまらない作品に写った。
ヴぇる

ヴぇる