BUSSAN

現金に体を張れのBUSSANのレビュー・感想・評価

現金に体を張れ(1956年製作の映画)
4.0
【85分間、一切無駄の無い映画】


これを監督名を伏せられて鑑賞したのなら、恐らく僕はてんで見当違いの名前を挙げたやろう…それぐらいキューブリックっぽくないストレートに楽しめる映画ですし、同時にこれが当時28歳という若さにしてのハリウッドデビュー作ならやっぱり天才やなと思います。

現代には蔓延しているが、この時代に時系列シャッフルを組み込んでるのも流石。タランティーノのはこの作品から学んだことが多いはず。

最後の最後まで気の抜けない、一級クライムアクションです。おすすめ。


ところで原題は『THE KILLING』ですが、ここでは【殺人】という意味ではなく、【大儲け】という意味ですわ。

make a killingで【大儲けする】っていうイディオムがありますしね。

それを『現金に体を張れ』にする邦題のセンスは評価したい。
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